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椎葉村みんなのnote

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椎葉村のみなさんが椎葉について書いたnoteをご紹介します。
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椎葉の冬は神楽 椎葉神楽で見つめ直す、暮らしの中のしあわせ

12月に入り、椎葉村もぐっと寒くなってきました。 「宮崎県だから、暖かいんでしょ?」と思われる方も多いようですが、椎葉村は山の奥の奥、それも秘境と呼ばれるような山間地ですから、頻繁に雪が積もる地域も多く「そろそろ車のタイヤはスタッドレスに履き替えないと」なんて話をしているシーズンです。 さて、椎葉村の冬といえば、なんといっても「神楽」。毎年11月の終わりから12月にかけて、村内のあちこちで神楽が奉納されます。 村内26の集落に伝わる神楽の起源はわかっていませんが、山々に

世界農業遺産にも認定!日本で唯一継承される椎葉の「焼畑」

椎葉村が日本三大秘境と呼ばれる所以にはいろいろな“ワケ”があると思います。 コンビニがない。信号機が一つしかない。山々が反りたつほどの奥地。平家落人伝説がある。神楽が村内26ヶ所で継承されている……などなど。 その中でも、欠かせないキーワードがあります。それが「焼畑」です。 縄文時代から続く伝統農法である「焼畑農業」を日本で唯一今も継承し続けているのが、ここ椎葉村です。農薬や肥料を使わず、山の斜面を焼いた灰によって土壌を豊かにし、様々な作物の輪作栽培を行っています。 焼

椎葉村の観光スポットvol.4 静寂と生命力に満たされた「大久保のヒノキ」の余韻に浸る

以前、椎葉村の代表的な巨木として十根川神社の「八村杉」をご紹介しましたが、今回の巨木もなかなかに味わい深い名木。椎葉を訪れたらぜひとも見ていただきたい場所です。 その名も「大久保のヒノキ」。八村杉からは車で10分ほどで、お隣の大久保集落にあります。この2つの巨木は近くにあるので、椎葉村へ観光にいらした方にはこれらの巨木コースをご案内することが多いのですが、どちらが好みかは本当に人それぞれ。筆者の肌感でいうと、五分五分といったところでしょうか。「どちらもそれぞれに素晴らしい」

椎葉村の観光スポットvol.3 推定樹齢800年!村を見守る十根川神社「八村杉」を訪れる

椎葉村には、たくさんの巨木があります。名前のついていないものや、地元の人しか知らないような場所にある木も含めると、数え切れないほどです。 その巨木の様を例えるならば、映画「となりのトトロ」に出てくる大きなクスノキのように、見上げると思わず感嘆の声がもれてしまうような圧倒的な存在感があります。神秘的ともいえる雰囲気を、椎葉の巨木たちにも感じてもらえるのではないかと思います。 そんな椎葉村の巨木の中でも一、二を争う名所となっているのが、十根川神社の「八村杉」です。 十根川神

椎葉村の観光スポットvol.2 「閣下」とも呼ばれる大迫力の「上椎葉ダム」

椎葉村の中心部、上椎葉地区を訪れたらまず見ていただきたいのは「上椎葉ダム」です。その迫力は、全国のダムファンの方々に「閣下」の愛称で親しまれているほど。 上椎葉ダムは、1955年に完成した日本で初めての大規模アーチ式ダムです。高さ110m、長さ341mで、その総貯水量は9155万立法mにもなります。と、数字だけ耳にしてもなかなか想像ができませんよね。そのダム湖の様子がこちらです。下の写真の右奥が源流である耳川、左奥が支流の小崎川へとつながっています。 このダムを建設するに

菓te-riのバターサンド×高校生コラボ企画vol.2『クリエイティブってたのしい!』篇

延岡商業高校の生徒さんと菓te-ri、オノコボデザインがコラボした、新しいバターサンド開発プロジェクト。前回の記事ではふたつの商品のキャッチコピーが決まったところまでをお届けしました。さて、高校生の手によってどんなデザインが生まれるのでしょう? 前回までのおさらい高校生のアイデアの中から、チーズバターサンドとさくらバターサンドが実際に開発される商品として選ばれました。さらに高校生とオノコボデザインで話し合い…それぞれのキャッチコピーを決定することができました。 ぜひ、第一

椎葉村の観光スポットvol.1 『仙人の棚田(大いちょう展望台)』

「椎葉村」と検索すると、まず初めに目にする画像はこの「仙人の棚田」かもしれません。それほど、今や椎葉村の目玉ともいえる観光地になっているこの場所は、椎葉村の中心部から車で30分ほど離れた、お隣の諸塚村側に位置する松尾地区にあります。 といっても、仙人の棚田が観光地として日の目を見たのは、ここ数年での出来事なんだとか。ある年の村観光協会主催フォトコンテストに出品された1枚がきっかけで、住民たちにもあまり知られていなかったこの景色が一躍話題となりました。やがて“椎葉のマチュピチ