マガジンのカバー画像

椎葉村みんなのnote

97
椎葉村のみなさんが椎葉について書いたnoteをご紹介します。
運営しているクリエイター

#私の仕事

「かえりたい図書館」をつくる、深める、広める:椎葉村図書館「ぶん文Bun」のソーシャルイノベーション

※このnote投稿は『専門図書館 特別号2023』において掲載された拙稿『「かえりたい図書館」をつくる、深める、広める:椎葉村図書館「ぶん文Bun」のソーシャルイノベーション』についての転載許可を専門図書館協議会機関誌委員会様よりいただき掲載しているものです。これを機に、ぜひ機関誌『専門図書館』へご興味をいただけますと幸いです。 1.はじめに本稿は、地域おこし協力隊などの立場でKaterie・ぶん文Bunの立ち上げ運営に関与し続けている「クリエイティブ司書」こと小宮山剛が、

なぜ椎葉村図書館「ぶん文Bun」の著名人コラボイベントは「地元のため」になるのか

🖊作家・原田ひ香さんと、小説紹介クリエイター・けんごさんにお越しいただきますこの記事を書こうとしている10月26日、僕は湧き立ち浮き足立っている。なんと言ったって、明後日10月28日には作家・原田ひ香さんと、小説紹介クリエイター・けんごさんが椎葉村にやってくるのだ。 椎葉村図書館「ぶん文Bun」(宮崎県・椎葉村の公共図書館)では、10月28日15時からお二人のトークショー「なぜ小説に生きるのか」を開催する。 原田ひ香さんとは、第4回宮崎本大賞にて『三千円の使いかた』が大賞

+10

図書館がもつ、一番の使命とは?(クリエイティブ司書に訊く)

子どもニーズカードを通して、大人が「聞く」「待つ」を学ぶ春

自分の気持ちも相手の気持ちもわからなくて、混乱の子どもたち。 放課後子ども教室で、入ったばかりの1年生たちが自分たちの気持ちや状況をまだ上手く説明できなくて、爆発してしまうことが続いています。 いつ何をするか、しっかりと決まっている学校生活に比べて、自由の多い放課後。基本バスの時間やスポ少の都合があり、その合間に子どもたちがやりたいことをするため、毎日状況が様々で、それゆえ混乱が起きやすいことは予測していました。 あらかじめサポートをお願いしている上級生たちも、1年生た

椎葉村地域おこし協力隊「飛び出す司書」募集開始!

📚「飛び出す司書」募集開始!今年度から来年度にかけて新しい動きが多そうな宮崎県・椎葉村の地域おこし協力隊募集。そのなかで私「クリエイティブ司書」の小宮山剛がもっとも大きく期待している募集が11月1日の「本の日」にはじまりました! 「飛び出す」というとどんなイメージでしょうか? 「飛び出す絵本」は楽しいですよね。子どもも大人も大好きです。・・・そんなふうに、誰しもが本を通じて楽しめる環境をつくる図書館職員の方を募集したくて・・・そして「図書館を飛び出す」ことで村中を本を携え

「図書館の夜を乗り越える」:日本三大秘境椎葉村、クリエイティブ司書爆誕秘話

※本記事は、図書館関連の雑誌『みんなの図書館』5月号から8月号にかけて連載された、椎葉村図書館「ぶん文Bun」クリエイティブ司書・小宮山剛の記事『図書館の夜を乗り越える」:日本三大秘境椎葉村、クリエイティブ司書爆誕秘話』について、より広い読者層へ届ける目的で正式にみんなの図書館編集部様からご許可を得たうえで、小宮山剛の手元原稿を元にウェブ掲載したものです。したがって『みんなの図書館』本誌と編集上の表記違い等がみられる可能性がございます。 上記お含みおきのうえ、お楽しみくださ

青山美智子さんとのトークショーをふりかえり(そして新たな「朗報」)

椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエィティブ司書、小宮山剛です。 さる7月18日、椎葉村交流拠点施設Katerie/椎葉村図書館「ぶん文Bun」の開館1周年記念日に、作家・青山美智子さんと津江書店・寺田晃さんとオンライントークショーを行いました。その様子は椎葉村YouTubeチャンネルにアップされていますので、まだご覧になっていない方はどうぞ! あのトークショーから半月以上が過ぎまして、社会情勢に鑑みぶん文Bunでの現地開催は延期としたものの、まずはオンラインでも青山美智

誰でも話しに来られるところ:第5回積読読書会レビュー

7月31日、柳田國男生誕日に行われた第5回積読読書会。レビューを書くまでに1週間もかかってしまいました。 今回は6名とこぢんまり開催だった積読読書会。主催者は豪雨のなか「しいば花火大会2021」の撮影をしていたことで疲労困憊でした。 ・・・が、新たな面々も加わり楽しい話に尽きなかった積読読書会。気づけばまた今回も深夜の帳へと突入するところ・・・。 柳田國男生誕日というテーマを掲げたところ皆さん気を使ってくださって、柳田國男関連の御本をお持ち寄りくださった方もちらほら。な