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【協力隊活動日記】日本で最も美しい村まつり

 椎葉村は世界農業遺産であり、日本三大秘境であり、そして「日本で最も美しい村」連合加盟村でもあります。

 この記事を書いている筆者は、椎葉村の地域おこし協力隊で「日本で最も美しい村」連合アンバサダーを拝命しています。
 10月29日(日)に東京にて、「日本で最も美しい村まつり」が開催され、アンバサダーとして参加してきましたので、その活動を報告します。


1.「日本で最も美しい村」連合って?

(1)設立経緯

 「日本で最も美しい村」連合は2005年10月4日に設立されました。当時は平成の大合併の最中であり、小さくても美しい村や町が合併によって、その地域資源や景観を維持することが難しくなっていた時期でした。

 そんな状況に危機を感じていた、当時のカルビー社長松尾雅彦氏が、カルビー関連会社のあった北海道美瑛町の浜田町長(当時)に相談し、浜田町長の呼びかけによって集まった全国7つの町村によって、任意団体として設立されました。

 加盟町村が「美しい村」を宣言することによって、自らの地域に誇りを持ち、将来にわたって美しい地域づくりを行うことなどを目的としています。

 ちなみに椎葉村は2014年に加盟しました。

(2)活動内容

 活動内容は多岐にわたるため、いくつか抜粋して紹介します。

①新規町村の加盟審査、加盟町村の再審査
 「日本で最も美しい村」連合に加盟するためには、資格委員の審査を受ける必要があります。また、加盟町村も5年に一度再審査を受ける必要があり、その美しさを維持していかなければ加盟し続けることができないようになっています。

②定期総会、担当者会議の開催
 年に一度、加盟町村にて定期総会を開催しています。2023年は北海道の標津町にて6月29日に開催され、全国の加盟町村から首長や担当者が計150人以上参加しました。
 この総会で、議決を行うことはもちろんですが、加盟町村同士の交流の場にもなっており、お互いの取り組みなどについて意見交換を行うことで、今後の施策の参考にすることができます。

 担当者会議は年に2回、春と秋に開催されており、各町村の担当者が集まり、勉強会と意見交換が行われます。今年はサポーター交流会という会も同日に開催され、元エルメス・ジャポン社長の齋藤氏からの講演や環境省の方からの話題提供なども行われました。
 総会とは別に担当者同士の会議を行うことで、他町村の事例を参考にしたり、新たな連携が生まれたりするなどの効果があると感じています。

③日本で最も美しい村ビューティフルデー
 連合の設立趣旨に基づき、美しい村が美しいままであるための活動として、年に一度期間を決めて清掃活動を各町村にて行っています。椎葉村の場合は、一斉清掃が年に2回あるため、ビューティフルデーとして参加はできていませんが、やはり足元のごみを拾うところから活動を行っていく重要性は感じます。

④日本で最も美しい村コンテスト(フォト、動画、村食材)
 日本で最も美しい村連合という存在を広く知らしめるために、フォト・動画・レシピの3つのコンテストを行っています。

⑤日本で最も美しい村まつり
 こちらも連合の存在を知ってもらうための活動で、2022年から開始され今年で2回目になるイベントです。東京駅から徒歩3分のTOKYO TORCHという会場にて、マルシェと伝統芸能披露等が行われました。次節で詳しく紹介します。

2.日本で最も美しい村まつり2023

 今年の日本で最も美しい村まつりは上のチラシのように、マルシェと伝統芸能披露等が行われました。マルシェには椎葉村からは以下の8種類の品物を持っていきました。
・SHIIBA YAMACHA
・椎葉の秘蜜
・ねむらせ豆腐
・九州山蕎麦
・つるひめ椎茸
・干しタケノコ
・青柚子胡椒
・柚子みそ漬け

 東京では、干しタケノコが珍しいようで、訪れたお客様から「タケノコを干すの?」というお声をたくさんいただきました。
 また、ねむらせ豆腐は100%の方が興味を示してくださいました。

 さらに、ステージで参加ブースからのPRトークタイムがありました。椎葉村からは、アンバサダーである筆者がPRを行いました。下はその様子の動画です。

 十分に椎葉村のPRができなかったなと反省しています。来年はもっと良いトークができるように今から練習を積んでいきたいと思います。

 今後も「日本で最も美しい村」連合アンバサダーとして、村内外に対して椎葉村が「日本で最も美しい村」連合に加盟しているということをアピールしていきたいと思います。


文責
椎葉村地域おこし協力隊
移住コーディネーター 日本で最も美しい村連合アンバサダー
森崎慎也

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