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【椎葉若者写真鑑】 椎葉村役場

 尾向地区出身で、小学校から同級生の二人。それぞれ大学や専門学校を卒業後、村へ戻り、椎葉村役場の職員になりました。
 椎葉一馬さんは集落の神楽を受け継ぐため、大人になったら帰ってくると決めていました。尾前正樹さんも地元を活気づけたいという強い思いがあります。

 二人は、自分たちの村を自分たちの方法で盛り上げようと、数年前にタッグを組みました。その名も『Omukai City Club』。ギターを携えた弾き語りで、尾向地区だけでなく、椎葉村内の様々な行事やお祭りに引っ張りだこ。今では『椎葉のコブクロ』という異名を持つほどです。

 この日は、尾向交流拠点施設イロリで、初めてのインスタライブに挑戦。若者代表として、やりたいことは先陣を切って楽しむスタイルです。

 「こんな過疎地だからこそ『椎葉で?』ということをやりたい。椎葉でバンドやライブをやることもその一つだし、あえて焼酎じゃなくて、ワイングラスでワインを飲むとか・・・」

 守っていきたい椎葉の伝統や風習は大切にしながら、若者の求める楽しみ、生き方も取り入れたい。一番大切なことは、ここにいる自分たちが楽しいかどうか。
「みんなをワクワクさせること、椎葉が盛り上がることがやりがい」
そう言い切る言葉の裏側には、後の世代が続かなければ地元がなくなるかもしれないという未来への危機感があります。
 だからこそ、楽しいことをやろう。椎葉でだって、こんなに自由に新しいことを生み出せると証明して見せよう。二人の目指す椎葉は、誰もがやりたいことを楽しめる場所。そんな仲間が増える場所です。

ONLY ONE Shiiba issue16『椎葉若者写真鑑』より

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