#秘境で働く 山師のおしごとvol2【求人あり〼】
日本三大秘境と呼ばれる宮崎県椎葉村。東京23区と同じくらいの広大な面積の約96%は森林です。林業に従事する人のことを「山師(やまし)」と呼んでいます。ひと世代前に植えられた木を伐採して収益とする林業の営みは山深い椎葉村の大切な産業として栄えてきました。
ここで働く人はどんな価値観で働いているのでしょうか?
今回は植林後のお手入れをする”造林班”のご紹介です🌄
🪚→🚚→💰→🪴→🌄
山師のお仕事は木を伐採(🪚)して、搬出し(🚚)、お金(💰)にした後はまた新しい苗木(🪴)を植えていきます。その苗木が育つための環境を保つ(🌄)ためのお仕事をしているのが”造林班”の皆さんです。
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造林班のお仕事とは
植えた苗木の背丈が他の植物に越されてしまうと日が当たらず、育ちが悪くなります。そのために苗木周辺の植物の育ちを見ながら良い時期を見計らって除伐と呼ばれる作業を行います。
山師ならでは達成感とは…?
山師の人たちがこの椎葉村で働く上で大切にしている価値観はどんなことだと思いますか?
標高1000m付近でお仕事をしているのは公之(きみゆき)班の皆さん。
山師として活躍するのは男性だけではありません。椎葉村尾前地区に暮らす尾前慶子さん。椎葉村で生まれ育った慶子さんにとって、女性の山師は珍しいことではなく、身近な仕事のひとつだと話します。
山師のお仕事は天候に左右されるお仕事ですが、「お天気が良い日だけ外に出て働く」というのは、自然のリズムに合わせた働き方で、実はとても自然なことなのかもしれません。「雨や雪の日は休みになるし、子育て中も融通が利くし、働きやすい」と話してくれました。
「生い茂った作業前の山。除伐をするのはとても手がいる作業です。
でも、作業が終わって、美しく手入れがされてすっきりとした山を
見ると、あぁいい仕事したなぁって思いますね。」
自分の仕事の美しさを誇りに思っている慶子さん。そこには椎葉村の人たちの価値観が現れています。椎葉村は『日本で最も美しい村連合』に加盟しており、その加盟の条件に「景観の美しさ」が含まれています。こうした価値観を持っている人たちの手で仕事が達成されていく積み重ねの先に、景観の美しさが作られていることがよくわかります。