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【椎葉若者写真鑑】 双子の姉妹

 甲斐真菜佳さんと甲斐美沙紀さんは、尾向地区出身の双子の姉妹。高校進学で椎葉村を出て以来、一度は宮崎市内で就職しましたが、数年前にそれぞれ椎葉へ帰ってきました。現在は、真菜佳さんは椎葉村観光協会へ、美沙紀さんは村内の歯科医院へ勤めています。

 といっても、今二人は育児休暇中。椎葉でそれぞれ大切な人と巡りあい、それから結婚、出産と続き、揃ってママになりました。
 仲良しの二人とその子どもたちのお気に入りは、椎葉のママたちの憩いの場にもなっている『椎葉村交流拠点施設かてりえ』。こうやってキッズスペースのある施設で、気兼ねなくお母さんたちが集って子育てのあれこれを相談できる場所があるのは、とっても心強いんだとか。

 子どもたちがお腹にいた頃は、すでに新型コロナウイルスの影響が生活に浸透していました。何もかもが我慢を必要とする、いつも通りでない日常の中で生まれた子どもたち。
「自分たちがしてきたことを、子どもたちにもさせてあげたい」
 季節ごとの行事やお祭りが多く、いつも賑やかで、地域ぐるみで子どもたちを見守るのが椎葉の当たり前。幼い頃からそんな日常の中で育ってきた二人だからこそ、本来の椎葉が戻ってくるのを心待ちにしています。
 この子たちが大きくなって、村を出ていったら・・・そんな先の未来に話が及んだ時、どちらともなく出た言葉。

 「たとえいつか椎葉がなくなったとしても、私の骨はここに埋めたい」
 こんなに可愛らしいママにそう言わせるほどの故郷愛。椎葉ってやっぱりすごい。と改めて思い知ったのでした。

ONLY ONE Shiiba issue16『椎葉若者写真鑑』より

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