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椎葉の「村づくり」

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明日の椎葉村をつくっていく、住民の活動を紹介しています。
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#地域活性化

諦めムードに流されない!生涯暮らせる地域づくりへ

栂尾地区のご紹介栂尾地区は4つの集落で構成されており、人口は約35名と椎葉村内で人口が最も少ない地区です。高鍋町の河口へと注ぐ小丸川の源流域に位置し、美郷町南郷区が生活圏域にあたります。 栂尾神楽や臼太鼓といった伝統芸能も継承されています。 田舎も都会も変わらない時代。活かせるものを見直す時栂尾地区についてお話を伺ったのは、黒木真澄さんと、黒木美代子さん。お二人は栂尾で生まれ育った同級生です。 栂尾の公民館長を務める真澄さんは、若かりし頃に一度椎葉を出て、大阪で就職をし

伝統を受け継ぎ、絶やさない地域へ。地元×移住者で生み出す秘境の新たなスタンダード

小崎地区のご紹介小崎地区は人口約220人で、8つの集落で構成されています。 神楽や山法師踊りといった伝統芸能の継承が盛んで、地区主催の夏祭りも行われています。 また2020年3月に小崎小学校が閉校したことにより、現在は小学校跡地を活用した新たな構想づくりに取り組んでいます。 陽気に楽しく。すべてはその後についてくる小崎地区についてお話を伺ったのは、那須博章さんと、椎葉智代美さんのお二人です。 博章さんは、小崎地区に継承されている山法師踊りの保存活動を行っています。 博

予想できない未来を超えていく。人が減っても、ここだから紡げる幸せの形

尾八重地区のご紹介尾八重地区は4集落から構成されており、人口は約60名です。ひえつき節発祥の地であり、民謡の継承活動が盛んです。 また、扇山の登山口があり、5月には山開きのイベントが開かれます。山頂付近には、椎葉村の村花でもあるシャクナゲの群生地が広がっています。 最近では、村観光協会と連携した上椎葉ダム湖周遊ツアーも開催しており、村内外から観光客が訪れています。 『予期していなかった事態』を繰り返さないために尾八重地区についてお話を伺ったのは、椎葉里美さんと、椎葉留美

地域おこしには祭りが必要!人が活気を呼び、活気が人を元気にする

大河内地区のご紹介5つの集落からなる大河内地区は、椎葉村の南側に位置し、宮崎県西米良村や熊本県水上村と面しています。椎葉村の中心部までは車で1時間弱。生活圏としては隣接した熊本県球磨郡も含まれる地域です。 一ツ瀬川の源流域で広大な山々に囲まれ、九州大学演習林や矢立高原キャンプ場があります。 産業はミニトマトやホウレンソウ栽培が盛んで、共同出荷場が整備されています。 また文化面では、神楽や臼太鼓踊りなどの伝統芸能も盛んです。 この地域に、祭り事は欠かせない大河内地区につ

過疎だからこそ楽しみが必要だ。小学校跡ではじめる遊びと集いの場づくり

仲塔地区のご紹介5つの集落から構成されている仲塔地区の人口は約90名です。椎葉村の北側に位置しており、ひむか神話街道を北上して国見トンネルを抜けると五ヶ瀬町につながります。 街道沿いに面した仲塔渓谷では秋になると美しい紅葉が見られ、村外からも多くの観光客が訪れます。 また、旧仲塔小学校跡地を利用して建てられた簡易宿泊所「仲塔渓谷の館」は、近くの渓流で釣りや川遊びを楽しむ家族連れが気軽に泊まれる場所として、また運動場や体育館を利用したスポーツ合宿設備としても使える施設として

新しい「当たり前」をつくっていく。未来を変えるのは「今やらねば」という意志の力

松尾地区のご紹介松尾地区は人口約450人で、村内では上椎葉地区に次いで2番目に人口の多い地区です。 椎葉村の東側に位置しており、お隣の諸塚村と隣接しています。国道327号線の改良やトンネル開通も進んだことで、日向・宮崎方面へのアクセスがよりスムーズになってきました。 また、大いちょう展望台から望める「仙人の棚田」は“椎葉のマチュピチュ”とも呼ばれ、椎葉村随一の観光スポットです。その圧巻の景色をひと目見ようと遠方から訪れる人も少なくありません。 そして、「松尾の大いちょう

尾向は、未来に残したい日本の原風景。

2021年度、椎葉村は第6次長期総合計画を策定しています。 この記事では、椎葉村全10地区ごとに行った「地区みらい会議」で話し合われた地区独自のプロジェクトの内容や、地区を代表する方の思いをまとめてお届けします。 尾向地区のご紹介尾向地区は椎葉村の北西部に位置しています。人口は約430名で、椎葉村内では上椎葉地区、松尾地区に次いで3番目に人口の多い地区です。若者のUターン率が高いことも特徴です。 耳川源流域にあたり、美しく豊かな川では渓流釣りを楽しむことができます。また、

温かさはきっと心に届く。ユニークさで乗り越える地域づくり

2021年度、椎葉村は第6次長期総合計画を策定しています。 この記事では、椎葉村全10地区ごとに行った「地区みらい会議」で話し合われた地区独自のプロジェクトの内容や、地区を代表する方の思いをまとめてお届けします。 不土野地区のご紹介不土野地区は椎葉村の西側に位置しており、熊本県水上村と隣接しています。 不土野上、坂本、不土野中、不土野下、古枝尾上、古枝尾下の6集落に、合わせて約120人の村民が暮らしています。ミニトマトや七草などの施設園芸農業が盛んです。 季節の祭りは、

めざすのは『賑やかな過疎』。現実を受け入れ、楽しむためにできること

2021年度、椎葉村は第6次長期総合計画を策定しています。 この記事では、椎葉村全10地区ごとに行った「地区みらい会議」で話し合われた地区独自のプロジェクトの内容や、地区を代表する方の思いをまとめてお届けします。 上椎葉地区のご紹介上椎葉地区は椎葉村の中心に位置しており、役場や病院、スーパー、ガソリンスタンドなど、村の主要な機能が集約されています。地区の人口は約770人と、椎葉村内では住民数が最も多いところです。 また、日本初の大型アーチ式ダムとして知られる上椎葉ダムや、

十根川の大杉のようにでかく、長く、まっすぐに。人のつながりで地域をつなげる。

2021年度、椎葉村は第6次長期総合計画を策定しています。 この記事では、椎葉村全10地区ごとに行った「地区みらい会議」で話し合われた地区独自のプロジェクトの内容や、地区を代表する方の思いをまとめてお届けします。 同級生に囲まれ、ごく自然に帰ってきた故郷椎葉村今回お話を伺ったのは、鹿野遊地区の公民館長を務めている椎山操さん。 椎山さんは鹿野遊で生まれ育った、鹿野遊小学校の卒業生です。 (鹿野遊小学校は2010年に閉校し、その校舎は現在「鹿野遊ふれあいセンター」として地域